所得税の計算方法
こんばんは。
皆さん、自分が一体いくら所得税を支払っているか把握していますか。
私は社会人3年目(入社3年目)ですが、正直なところ今まで全く把握していませんでした。給料日に給与明細に目を通して、総額と手取りを確認する程度でした。
少し気になったので、所得税の計算方法について調べてたので、記録しておきます。
(備忘録です)。
≪目次≫
0.年収から所得税を算出するまでの流れ
所得税は、課税所得×税率-控除で計算できます(これだけ聞くと非常にシンプル!)。
ただし、この課税所得を年収から予め計算しておく必要があり、少し面倒です。
なので、年収から所得税算出までの流れを最初に説明したうえで、各ステップごとの詳細は後述とします。
まずは、年収から所得税算出までの流れを示した下図をご確認ください。
所得税を計算するまでには大きく分けて3ステップあります。
まずステップ①では、給与収入(いわゆる年収)から給与所得を計算します。
次にステップ②では、給与所得から課税所得を計算します。
そして最後のステップ③で、所得税を計算する、という流れです。
1.給与収入(いわゆる年収)から給与所得を計算する
まず給与収入と給与所得の違いについて軽く説明しておきます。
給与収入は、いわゆる年収です。会社から支払われた総額というかんじです。
一方、給与所得は、給与収入から給与所得控除を差し引いた金額のことを言います。
つまり、給与所得=給与収入ー給与所得控除です。
ここで、給与所得控除とは、言ってしまえば、会社員にとっての必要経費です。
「必要経費って何?」という疑問が生まれると思いますが、スーツ代とか交際費とか、そんな感じのモノが想定されます。
ただし、会社員といっても職業は様々ですし、個人差もあるでしょうし、経費のかかり方や必要額も変わるはずです。そこで、会社員は年収を基に「必要経費」を計算しましょう、という事になっており、この「必要経費」のことを「給与所得控除」と呼んでいます。
ということで、給与収入と給与所得控除の関係は、下表のとおりです。
この表だけだと、いまいちピンとこないので、給与収入・給与所得控除・給与所得の計算例を示しておきます。
2.給与所得から課税所得を計算する
課税所得は、給与所得から所得控除を差し引いた金額となります。
すなわち、課税所得=給与所得ー所得控除です。
給与所得は、前述の計算方法は前述のとおりです。
所得控除については、種類・概要・金額をそれぞれ詳しく見ていくと、かなり情報量が多くなりますので、少し端折って説明していきます。
所得控除の種類は14種類あり、以下の通りです。
この中で、ほとんどの方は控除の対象になると思うのは、No.3/5/14です。
基礎控除は誰でも一律38万円です。
ということで、年収500万円想定で、所得控除額(No.3/5/14のみ)をザックリ仮定した場合の課税所得は、以下のようになります。
3.所得税を計算する
課税所得さえ計算できてしまえば、あとは簡単です。
冒頭でも記載した通り、所得税=課税所得×税率-控除で計算できます。
課税所得ごとの税率と控除額は下表のとおりです。
課税所得に具体的な数値を入れて計算してみると、以下のような感じになります。
前述の課税所得244万円(年収500万円想定)の場合、所得税を15万円支払うと分かります。
参考(国税庁HP)
所得税のしくみ
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/html/01_1.htm#sanshiki01
給与所得控除
https://www.nta.go.jp/m/taxanswer/1410.htm
所得税率
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm
では。